2022.04.01.改訂
程度の差こそあれ、みんな何かしらのトラウマを持っていると言えます。
特別なものではなく、ありふれた日常にも起きているし、起きてきました。
本来、トラウマは「外傷」でしたが、精神分析で使われるようになったことで「強い衝撃的な出来事による精神的ショック」をトラウマと表現するようになり、トラウマによる症状をPTSD(心的外傷後ストレス障害)と言うようになりました。
トラウマは、一般的に「衝撃的なできごと」とされますが、実際は日常の中で起き、そしてPTSDも、もっとありふれたものなのです。
トラウマは戦争体験・虐待・自然災害など苛烈な体験から、トラウマとは思わない出来事「躓いて転んだ・全身麻酔で手術をした・人やペットとの別れ・それらを見ていた」などまで、幅が広いものなのです。
思ってもいないような気にも留めない場面で、何かしらが反応してしまい自分でビックリすることありませんか?
または、これを一つのパターンと捉えることができます。
何かよくわからないけれど、いつも決まった反応が出てしまう。
これは、深いところで身に付けたトラウマから自分を守るための選択的な反応かもしれません。
取るに足りないように感じたり、些細なことだから気にしなければと思ったり、自分がダメなんだと自己否定したり。
そんなことはないのです。
反応は正しく、「自分はショックを受けている」ということです。
エネルギーの視点からも、トラウマは色々な現れ方をします。
その人が感じていること、イメージや意味もエネルギーに表われるのです。
トラウマの癒しは特に「一人で頑張ることではありません。」
安全に癒すには他者が必要なのです。
そして自分にとっての安全を探求することから始めるのも、トラウマを癒すための大事な1歩でもあるのです。
トラウマは内容や反応によって、より慎重に扱うことが求められます。
また、対応できる個人セッションも個人によって変わります。